ガレージハウスのタイプについて
ガレージハウスには様々なタイプがありますが、以下の2種類に大別できます。まず、居住空間にインナーガレージ(ビルトインガレージ)を取り入れてガレージハウスになったタイプ。また、その逆に、ガレージの中に居住スペースを取り入れたイメージのタイプ。どちらの場合も、ガレージハウスは注文住宅やデザイン住宅によって建てるのが基本ですが、前者のほうが建築費用が高くつく傾向にあり、後者のほうは、いわゆるガレージキットなどを選択すれば、コストダウンも可能という違いがあります。同様に、前者のガレージハウスは、車いじりもできますが、ガレージに愛車を陳列して鑑賞したい人向け。後者のガレージハウスは、主に車いじりに没頭したい人向けといえるでしょう。今回は、上記2タイプのガレージハウスのうち、後者のほう、つまり作業用ガレージハウスを建てる際のチェックポイントをご紹介します。
作業用ガレージハウスの間取りと設備
作業用ガレージハウスの場合、ガレージそのものは、敷地や予算の許す限り広いほうがベスト。ただし、税金面を考えると、ガレージスペースが延べ床面積の5分の1以下のほうが望ましいといえます。また鑑賞用ガレージの場合は、ガラス張りやアクリル板で間仕切りした隣室から愛車を眺めて楽しむ間取りも人気ですが、作業用ガレージの場合は、作業中の音や匂い、排気などの問題から、むしろ生活スペースと一線を画した間取りのほうが良いといえます。こだわる人は工具専用の収納棚を組み付ける場合もありますが、通常はスナップオン的な工具箱やチェストを好みや必要に応じて追加していけば良いでしょう。後付けが大変な水回りの設備や換気のための換気扇や小窓は是非ほしいところ。排ガス用のブロワーやエアー設備、コンプレッサー、ジャッキなどは少しずつ追加していきましょう。
床と照明
立水栓と換気設備の他に、作業用ガレージに是非初めからほしい設備は、照明と作業に最適な床です。ガレージの照明にはお洒落なダウンライトやスポットライトを採用する場合が多いといえますが、作業用ガレージには蛍光灯など、ある程度の光量があるライトのほうが便利です。移動式の作業専用ライトもあるので買い足しても良いでしょう。また、作業用ガレージにとって意外と大事なのが床材選び。水や油汚れを防ぐために、コンクリート(土間)に樹脂塗料やトップコートを塗るパターンが定番ですが、土間の上にフロアシートを敷く場合もあります。いずれにしても、汚れがつきにくい、あるいはついても拭き取りやすい床が最適です。
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