ガレージハウスとは
ガレージハウスとは、家の中にガレージを設けるタイプの家づくりがなされています。アメリカンハウスを取り扱うメーカーでは「インナーガレージ」や「ビルトインガレージ」などと呼ぶこともあるようです。こういった名称があると、どういった家なのかが想像しやすいのではないでしょうか。
どんなメリットがある?
ガレージハウスの新築を検討される人も増えています。ガレージハウスのメリットをまとめました。
1 .駐車場料金の節約
十分な余裕がない土地で、居住スペースを確保したい場合には、近隣の賃貸駐車場を探すことも検討しなければなりません。ガレージハウスを建築すれば、自宅の敷地内に駐車場を併設できるため、賃貸契約料金や毎月の賃貸料の節約につながります。地域によっては月数万円ほどの賃貸料がかかりますので、長い目で見ると大きなコストダウンにつながります。
2. セキュリティー面で安心
ガレージハウスの場合、車庫スペースにシャッターや扉などを取り入れることも可能です。施錠などもできますので、青空駐車をするよりもセキュリティー面が強化されます。自宅から離れた目が届かない場所に駐車するよりも、安全ではないでしょうか。
3. 愛車を守れる
車庫に車を入れるため、風雨にさらされることは避けられます。台風による飛来物の被害なども防げるでしょう。ただし、洪水などで愛車が被害にあう可能性はありますが、大きな水害がない限り居住スペースは守られます。
デメリットは?
メリットがあればデメリットも存在します。ここでは考えられるデメリット面をまとめました。
1. 建築代金が跳ね上がる
ガレージを家の中に設置する場合、構造的に高層階の設置が必要になります。また、ガレージ部分は柱などもありませんので、耐震構造などの設計が必要です。こういった理由から建築代金が跳ね上がることも予想されます。
2. 駐車台数は増やせない
ライフステージの変化により車を増やしたい、車高のある車に買い替えたいという場合、ガレージハウスに収めることができないというデメリットが生まれます。増改築も難しい場合があるため、買い増しはもちろんのこと、車を買い替えする場合は注意が必要です。
3. 2階以上が居住スペース
土地の広さの兼ね合いから、1階部分がガレージ(車庫)スペースとなる設計をしなければいけない場合、2階以上が居住スペースとなります。玄関を開けたら階段があるというケースが多く、高齢者などは住みにくいと感じるかもしれません。
入念に打ち合わせをしよう
ガレージハウスに限らず、いろいろな建築技法を取り入れる場合、メリットやデメリットが存在しています。特徴を知るとともに、良い面・悪い面などもしっかり念頭に置いて建築士や設計士、家族と入念に打ち合わせをしましょう。