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素材や佇まいで大きく異なるアメリカンハウスの建築スタイル

アメリカンハウスの様々なスタイル

ひとくちにアメリカンハウスと言っても、様々な種類があります。使用する素材や、テイスト、内装のデザイン性などによって、同じ欧米風でもまったく違った建物になります。数あるスタイルから、自分の好みにあったアメリカンハウスが見つかるかもしれません。

 

爽やかさから落ち着きのある質素なものまで

サーファーズハウスなどに見られる、西海岸の住宅をイメージした住宅を、カリフォルニアスタイルといいます。開放的な大きな窓にデッキやテラスなど、カジュアルなムードを彷彿とさせる住宅です。サーフィンを気軽に楽しめるよう、ウッドデッキからそのまま外へ出られるような作りと、白や青をベースとした内装も特徴の一つです。またアーリ-アメリカンスタイルの住宅は、ドーマーという突き出しの三角屋根が特徴の素朴な住宅です。開拓時代のアメリカの住居をイメージしており、アンティークな雰囲気を漂わせます。内装も、暖炉やロッキンチェアが似合う、落ち着いた雰囲気にまとまっています。特徴的な装飾や色合いでまとめられたカリフォルニアスタイルとは異なり、佇まいも全体的に質素なスタイルです。

レンガを使ったアメリカンハウス

少し重厚なスタイルでは、チューダースタイルというものがあります。チューダースタイルは、とがった急こう配の屋根に、むき出しの柱や梁、その間をレンガなどで埋められた外観が特徴です。チューダースタイルは、19世紀頃のアメリカにおいて、英国伝統の建築スタイルを受け継いだものです。レンガの煙突が立っており、かつては赤いレンガが使われていましたが、現在では様々な色のレンガが使用されています。レンガとハーフティンバーとの相性も楽しむことができ、絵本の世界を彷彿とさせる建物といえるでしょう。また、同じくレンガを使い、チューダースタイルよりも重厚感あふれる外観になっているのが、ジョージアンスタイルです。もともと、18世紀のイギリス貴族に好まれたスタイルでしたが、後にアメリカにも広がりました。石造りによる住宅だったこともあり、最初は一階と二階が同じ位置にある総二階建の住宅として作られました。左右対称になっているのも特徴で、レンガ造りということもあり、高級感が漂います。またジョージアンスタイルの窓は、上げ下げで開閉するハングウインドウ方式になっています。いずれの建築スタイルも、日本の住宅では目にすることができない珍しいものです。住宅に自分のこだわりの要素を詰め込みたいという場合は、このようなアメリカンハウスの建築スタイルを参考にしてみるのもいいでしょう。