デザイン性を引き立たせるロフト
ワンルームのアパートなどで目にするロフトは、アメリカンハウスでも活用できます。屋根裏を利用したロフトは、空間のアクセントにもなり、内装のデザイン性も引き立たせてくれます。そんなロフトを、アメリカンハウスではどのように活用すればいいのでしょうか。
広々とした空間を演出
ロフトの設置は、収納スペースの拡大につながります。開放的なアメリカンハウスを作る場合、ロフトを活用しない手はありません。とくに平屋の家では、屋根を高めに作ることができるので、天井の上にロフトが設置しやすくなっています。普段利用する機会が少ない荷物をロフトに収納することで、生活空間を広く利用することができます。収納家具を増やすよりも、すっきりとした生活空間を演出することがでるでしょう。例えば急な来客時、一時的に荷物をロフトへ移動することも可能です。サーファーズハウスでは、サーフボードなどをロフトに置いてもいいでしょう。ほかにもロフトの利点は、部屋を吹き抜けのような空間に見せることができます。室内において視線が遮るものがないため、視覚的にも部屋に奥行きが出ます。そのため実際よりも部屋を広く感じさせることができます。生活の中心となるリビングと一体化させることで、ロフト利便性はさらに高まるでしょう。ほかにも、ロフトを子ども部屋や趣味の書斎として利用する方法もあります。とくにロフトの広さや高さは、お子さんの背格好にフィットしやすく、ファミリー層においても人気を集めているようです。
熱や空気の循環に注意!
空間をおしゃれに変えてくれるロフトですが、注意点もあります。とくに屋根裏という性質上、熱や空気がたまりやすいことを意識しましょう。熱い空気は上へ上へと溜まって行くため、特に夏場のロフトは非常に温度が上昇します。対処法としては、断熱材を設置するほか、設計時に小窓をいくつか作ることで、換気や通風ができるようにしましょう。冷暖房をつける際も、ロフトにも風が届くよう、サーキュレーターを設置するなどの工夫も必要です。またロフトは、ホコリがたまりやすい場所のため、定期的に掃除を行いましょう。階段の上り下りや天井が低い場所での作業になるため、大人が掃除する際は、腰痛や頭を打たないよう気をつけましょう。空間を縦に利用できるロフトは、部屋を広く見せるための有効な方法です。結局使用することなく無駄になってしまった、ということがないように、事前に設計時から利用の用途をしっかり考えながら検討を進めましょう。