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アメリカンハウスで使われることが多い材質

木の見える形での使用が圧倒的に多いアメリカンハウス

アメリカンハウスの建築では、一般住宅で使われるのと同じ材質が使われます。日本で建築する場合は、法令上の基準や耐震性などの条件もありますので、本場アメリカと全く同じように作ることはできません。また、建材は日本国内で調達できるものを使った方が工事が楽ですし、工費も安くなります。こうしたことから、アメリカンハウスだから特殊な材質が用いられているというわけではありません。

しかし、一般住宅に比べると圧倒的に、見える形で木を用いることが多い傾向にあります。床を無垢のウッドフロアにしたり、壁にウッドパネルを貼ったりします。また、梁の木をむき出しにして天井のアクセントにするというのも、このスタイルではよく採られる手法です。壁の中に隠すのではなく、表に出す形で木材を使いますので、それだけ仕上がりがよく上質のものを使う必要があります。表面をサンダーもしくはカンナ仕上げにして、触り心地が良いものにしなければならないというのも、同様に言えることです。こうしたことから、木材の材質にはこだわりたいものです。日本では柱に杉を用いることが多いですが、アメリカっぽさを出すためにシダーなどの木材を使うのもありです。また、階段の踏み板や手すり部分は、樫などの硬めで木目が美しいものを使うという手もあります。一般住宅とは違う、高い質感を演出できて、より高級な家に仕上がります。

石材やレンガもよく用いられる

木材と共に、石材も一般住宅に比べるとよく用いられます。西海岸スタイルではそれほどではありませんが、伝統的なヴィンテージスタイルではよく使われ、落ち着いたゴージャスな雰囲気を作ります。特にリビングでの使用率が高く、暖炉がある家では、暖炉周りは質感の高い石材パネルを使う傾向が高いです。重厚なイメージが強く落ち着いた雰囲気を演出できますので、アメリカンの良さを引き出せるのが魅力です。また、石材はメンテナンスがしやすく、耐久性に優れるというのもメリットです。ずっと長く住める家というのがアメリカンハウスのモットーですので、石材はとても適した材質なのです。

また、レンガもよく用いられます。家全体をレンガで作るという住宅もあるほどで、アメリカンハウスにおいては基本とも言える建材です。壁の一部や暖炉周りをレンガ積みとすることで、落ち着いたアメリカンの雰囲気を作ることができます。また、インテリアだけでなく、庭にレンガ積みのバーベキュースポットを作るのもよく見られる光景です。